撮影事業で得た経験を落とし込んだ
アプリケーション。
まずはアプリケーションの概要を教えてください。
藤田:
ジーエークロッシングは撮影事業を主力にしている会社です。なぜアプリケーション?と思われるかもしれませんが、数多くの撮影現場を経験したからこそ、撮影に関する課題はどの会社よりも理解しています。今まで培った知見やノウハウを活かして、撮影に関する課題解決をすべく独自のSaaS型サービスの開発を手掛けています。その中でも、今回は画像管理クラウドサービス「GARACK」と撮影管理クラウドサービス「SOX」の紹介をします。
それでは各製品の特徴を教えてください。
奈良原:
2021年にリリースした画像管理クラウドサービス「GARACK」の特徴は、画像とデータを一元管理できることです。アップロードした画像に「品番」「サイズ」「価格」などの情報を画像と紐付けることで一覧化することが可能です。また、もう一つの特徴は費用面です。他社のクラウドサービスは、容量やアカウント数によって金額が変動するのですが、「GARACK」は大容量且つアカウントが無制限で費用は一律です。社内はもちろんですが、パートナー会社にもアカウントを作成することで一緒に利用することが可能です。その都度データを圧縮しオンラインストレージに上げてURLを通知する手間や、過去に撮影した画像の再共有などの依頼をなくすことができます。モデル画像の使用が多いアパレル業界や、商品画像を取り扱うECサイトを運営している企業にはぴったりなアプリケーションです。
「SOX」はどのようなアプリケーションなのでしょうか。
藤田:
「SOX」はアパレル企業向けの撮影管理クラウドサービス。いちばんの強みはスマホを使用して手軽に管理できることです。大きな機能は2つ。1つはサンプル管理です。商品リストを読み込み、QRコードを生成。そのQRコードを商品に添付することで、サンプル管理の負担を軽減しています。2つ目はコーディネート(仮組み)管理です。仮組みを行なった商品のQRを読み込むことで、予め登録していた商品リストからコーデリストを作成します。コーデリストには商品の情報なども掲載しているため、プロジェクトメンバーへの共有がスムーズになります。
効率化することで、
次の課題を解決する時間をつくる。
開発の背景やジーエークロッシングだからできた強みを教えてください。
奈良原:
「GARACK」は、ジーエークロッシングのメイン事業である撮影事業のノウハウと経験が活きたアプリケーション。モデルを起用した撮影の場合だと使用期間や使用方法などの管理が必要になります。画像管理はどうして属人的になりがちで、日々多忙の中で気づかないうちに確認が漏れてしまうことも。そういったミスが起きないよう画像管理に焦点を当て、リスク管理アプリケーションとして開発したのが「GARACK」になります。
「SOX」も撮影事業のノウハウを活かしたアプリケーションなんでしょうか。
藤田:
そうですね。撮影事業で培ってきたノウハウを落とし込み、撮影管理の効率化をはかるためにつくられたアプリケーションです。「SOX」は社内のサンプル管理やコーデ管理の仕組み化をする中で開発がスタートし、社内はもちろん一部のクライアントと共有し運用を開始しています。今は商品管理の要素が強いですが、機能の拡充を繰り返しながら、効率的かつ撮影の品質を上げる撮影管理アプリケーションへと進化していく予定です。
クライアントの期待を超えることが、
ジーエークロッシングの使命。
アプリケーションにおける今後の展望を教えてください。
奈良原:
「GARACK」の事業目標として3年で100社の導入を目指しているので、それは達成したいですね。あとはさらなる使いやすさを追求し、必要な機能をどんどんアップデートできたらと考えています。例えば、画像だけでなく動画データも取り扱えるようにしたり、「SOX」やその他のシステムとのAPI連携も含めた新しいアプリケーションを開発したり。「GARACK」の進化に期待していただきたいです。
藤田:
今の目標は、撮影管理に課題を感じている企業に少しでも早くアプリケーションを提供できるよう、開発を進めることです。そのためにも社内はもちろん、商品管理の依頼をいただいているクライアントにも「SOX」をご利用いただき、そのフィードバックを開発にも活かしていきたいと思います。クライアントの予想を超えるのがジーエークロッシングの使命だと思っているので、みなさまに必要とされる撮影管理アプリケーションになるよう努めていきます。