ライバルに勝つために撮影を内製化する時代
写真は外部のプロカメラマンに任せる。
販促ツール制作において、これが長年の当たり前でしたが、
それが今、変わりつつあります。
外注せずに、自社で撮影をしようという動きが増えています。
この変化の背景にあるのは、ECサイトのリードタイム短縮が、
ライバルに勝つための必須事項だからです。
ライバルよりいかに早く商品をアップロードできるか。
その差が自社サイトの売上アップに直結します。
撮影を内製化できれば外注コスト削減にもなるので、実現できれば一石二鳥です。
撮影機材が進化して、撮影そのものがとても簡単になったことも後押ししてるでしょう。
ここまでECが暮らしに浸透し、企業の販売チャネルの主軸になってくると、
スピードとコストが最優先課題になるのは必然ですね。
自社スタジオ構築に関しては、以前にも記事をアップしました。
今回は別の視点から自社スタジオを成功に導くポイントをまとめてみました。
自社スタジオの基本はシンプル&バリアブル
一口にスタジオといっても、形態は多種多様なのですが、
今回事例として取り上げるのは、大手総合通販会社のスタジオです。
総合通販における撮影の特徴は、商品ジャンルの幅がめちゃくちゃ広いことです。
小はアクセサリーから大は家具まで、軟らかいもの硬いもの、軽いもの重いもの、
時には生き物まで、大げさな言い方をすると森羅万象を撮影しなくてはなりません。
ものすごい量の商品カットを短時間に撮影するかと思えば、
イメージ撮影のために、手間暇かけておしゃれな部屋を造り込むことだってあります。
昔なら、商品の特性と撮影イメージに合わせて、いくつかのスタジオに分けて発注していたと思います
が、そんなにいろいろなタイプのスタジオを社内に造ることはできません。ならばどうするか?
撮影パターンがいくらたくさんあったとしても、
自社スタジオは、シンプルかつバリアブルが一番です。
箱のように単純な形で、必要に応じてスペースを変えられる可変型スタジオ。これがベストです。
それでは、今回の事例になっているスタジオを具体的に見てみましょう。
![](https://xrossing-media.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/スクリーンショット-2022-09-29-10.19.39-1024x558.png)
![](https://xrossing-media.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/スクリーンショット-2022-09-29-10.18.55-1024x724.png)
![](https://xrossing-media.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/スクリーンショット-2022-09-29-10.19.03-1024x722.png)
![](https://xrossing-media.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/スクリーンショット-2022-09-29-10.19.11-1024x725.png)
効率が良くて、イメージ撮影にもしっかりと対応
平面図で見ると、スタジオが4つあるように見えますが、実際は全部つながっています。
それぞれがカーテンで仕切れるようになっています。
カーテン仕切りなので、商品の大きさや量に合わせて、
スタジオ面積をカンタンに変えられます。
カーテン仕切りだと、一般のスタジオではセキュリティ上に問題ありですが、
自社のスタジオなら問題ありません。
複数のチームが平行して行う撮影でも、
横の連携やコミュニケーションがとりやすいというメリットもあります。
さて、図面上の一番右にあるDスタジオは壁がアール(湾曲型)になっています。
ここは唯一、イメージ的な仕掛けを施したスタジオです。
窓が付いていますが、窓の向こう側は外ではなく建物の中です。
ただし、照明がセットできるようになっています。
疑似的に、自然光のイメージで撮れる設計になっています。
スタジオが設営されるのは倉庫がほとんどなので、通常は窓がほとんどありません。
仮に窓があったとしても、自然光では天候や時間帯に左右されるので
効率がよくありません。
使いやすさの面でも撮影効果の面でもこの形がおすすめです。
![](https://xrossing-media.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/スクリーンショット-2022-09-29-10.20.17-1024x592.png)
![](https://xrossing-media.jp/wp/wp-content/uploads/2022/09/スクリーンショット-2022-09-29-10.19.54-1024x582.png)
自社スタジオは本当にコストダウンになるのか?
自社スタジオは作っても運用がきちんと行われないと、
単なる倉庫になってしまう恐れがあります。
以前の記事にも書いたように、EC撮影は撮影そのものよりも、
商品サンプルのスペース効率と導線がキーになります。
つまりスタジオの運用管理が非常に重要なのです。
スタジオ立ち上げ時に、しっかりと運用体制を構築しないと、
スタジオが宝の持ち腐れになってしまうので、当社は開設時に専属の管理者を派遣します。
管理担当者が手掛けることは、大きく以下の3点です。
①スタジオのスケジュール管理
②スタジオの利用促進
③運用上の課題解決
EC撮影は年間で閑散繁忙がはっきりしているので、
商品の担当部署ごとに勝手にスケジュールを組んでしまうと、
自社スタジオがすぐ満杯になり、結局外部スタジオの使用が発生します。
一方で、閑散期はいつも空いているということになりかねません。
部門を横断してスケジュールを管理し、綿密な香盤表を作成すると共に、
社内の多くの部門にスタジオの存在を知らせて、閑散期の利用率を促進することで、
スタジオが最大限に活かされるようになります。
クラウドシステムなので、クライアントとスタジオの双方でサンプルの状況や撮影の進み具合を共有
することができます。
スタジオの設計から効率的な運用に至るまで、
ジーエークロッシングは責任を持って対応します。
ライバルに差をつけるために、スタジオの構築をお考えでしたら、
ぜひとも一度ご相談ください。