クライアントのサプライチェーンの一部として
信頼関係を築きながらコミットする。
まずは、ジーエークロッシングの撮影事業の成り立ちを教えてください。
もともとの母体は、ゼネラルアサヒという印刷会社。そこにあった営業所が分社化してジーエークロッシングになったという経緯があります。チラシ及びカタログ制作に長く携わってきた経験から、根底には販売促進や販売戦略に貢献したいというマインドを持っています。ですから単発の撮影を請け負うのではなく、クライアントのサプライチェーンの一部として信頼関係を築きながらコミットするスタイルが基本です。特にECサイトにおいて商品画像は非常に大切な要素。その画像を高品質かつ安定して供給することで、販売促進に貢献する。それが、私たちの具体的な使命だと考えています。
顧客以上にブランドを理解し、
市場の変化を見極められる存在に。
撮影事業の強みはどこにあると考えていますか。
最大の強みは、クライアントにとって最適な撮影の仕組みやリソースをオリジナルで用意するところではないでしょうか。既存の型を提供するのではなく、クライアントと一緒にゼロから型をつくっていく。そんなイメージです。あとはキャスティング、画像処理、商品管理など、モデルや商品の撮影全般を丸ごと任せることができるという点でも喜ばれています。さらに、クライアントの撮影に関するレギュレーションを誰よりも理解しているのが私たちでもあります。たとえクライアントのご担当者が変わったとしても、私たちが主体となって品質やルールを守ることができるのも強みだと思いますね。だからこそ私たちは、顧客以上にブランドを理解し、市場の変化を見極められるような存在であるべきだと思っています。
私たちの活動や思いを発信することで、
認知度とお問い合わせにつながれば。
オウンドメディア『from X』にどのような可能性を感じていますか。
前提としていくつか課題を挙げると、私たちは「日本で一番有名な、ワクワクするクリエイティブな会社」というビジョンを掲げているにもかかわらず、現状まったく有名ではありません。また、今のところ完全に受注産業で成り立っている会社ですが、これからは名指しでオファーをいただけるような存在になりたいと思っています。『from X』というメディアを通じて、これまで発信してこなかった私たちの技術や品質、さらにクリエイターとしての信念を届けることで、認知度アップとお問い合わせの獲得につながれば嬉しいです。あとは、社内に対しても良い影響が生まれるメディアになるといいですね。家族や友人に記事を読んでほしくなったり、営業でつい話したくなったり、自分もこの記事に出たいと思うようになったり。そうやって社内メンバーがワクワクできるメディアになってほしいとも思っています。
消費者との新しいコミュニケーションを、
クライアントも私たちも模索している。
今後、クライアントはどのような課題に直面すると考えていますか。
現状のアパレル業界はいろんな意味で飽和状態ですし、ECサイトの見せ方も画一的です。ECサイトという売り場があることを前提として、そこからどのように差別化を図るべきか。それを模索しているのだと感じます。鍵となるのは、消費者との新しいコミュニケーション。メタバース、ライブコマース、VRなど…。いろんな可能性がある中で、どのようなコンテンツが最適なのかを予測しながら私たちも動いていくので、もし何かしらの悩みや課題をお持ちなら、ぜひ一緒に考えたいと思っています。
これからも大切にしたい価値観があれば教えてください。
やはり根底にある、販売促進に貢献したいという思いはこれからも持ち続けたいですね。魅力的な売り場をつくること。売上アップに貢献すること。それこそが、ジーエークロッシングの存在意義です。技術自慢のような話題づくり目当てのチャレンジではなく、あくまでもクライアントとともに描いた戦略を成功に導きたい。その結果、私たち自身も会社として成長できればより嬉しく思います。